- ローコストで最大限の機能
- 果樹王国である山梨の果樹農家で組織された組合の会館として今回計画された建物で、盆地を見下せ、正面には富士山が雄大に見える。この場所は南面傾斜のきつい敷地で当初、「造成をして平らな土地にしてそこに約50坪のプレハブの事務所程度のものを」という話だった。予算はそれ以上増やせないという事、また造成をしてしまうと道路からの敷地への出入口が一ヵ所に限定されてしまい使い難いのではと考え、造成費も含めた全体の予算の中で造成を行わない計画でプランした。結果、駐車スペース(多少傾斜がきついが)も予定以上にでき当初の予算で納まった。建築的にはこのロケーションを生かし眺めがよく、明るく、自然を利用し冷暖房なしでも過ごせるようなプランを計画してみた。